「あ、いた、ユリア師団長っ!」
「あらー、秘書ちゃん☆
ちょっと待ってねぇ。
今この書類にサインしちゃうからぁ☆」
「そうはいかねぇなっ!」
「アシスト師団長っ!」
「あらー、ウィルバーちゃん☆この勝負、あたしの勝ちねっ☆」
「勝負?まだ決着はついていないだろう?」
「え?」
「エルス・ディ・ヴェーレス 闇の霧よここに集え ダークミストっ!」
「いやぁぁぁぁぁっ!暗いのいやぁぁぁぁぁぁぁっ!」
「ってうわわわわっ!どうして私までっ!?」
「というわけで秘書、この書類は俺が貰って行くぞっ!さらばだっ!」
「アシスト師団長っ!
……み、見えない……あっ!
やっと霧から出れた……あーーっ!アシスト師団長っ!」
「いやいやいやぁっ!暗いのいやぁぁぁぁっ!」
「ユリア師団長、しっかりつかまってくださいっ!よいしょ……ふう。」
「ぐすっぐすっ……怖いよぉ、アークぅっ!」
「えっと、ユリア師団長。私はアシスト師団長を捕まえに……」
「ねぇねぇ、アークはぁ?」
「いえ、そう言われても……じゃあ分かりました。
アークライト師団長見つけたらここに来るように言付けますから。
だから私の服の裾持ってるその手、離していただけません?」
「ぐすっ……ぐすっ……わかった……まってる……」