「おや。どうしたんだい、子女君?」
「秘書です。……だんだん苦しくなってません?」
「うん。僕もそう思っていたところなんだ。」
「ええっ!?今までずっとわざとだったんですか?」
「うん。何がだい?
なんとなく返事してみたけど、
何か重要な事だったのかい?」
「……いえ、いいんです。
ところでアークライト師団長、
アシスト師団長見ませんでした?」
「うん。とりあえず木の上にはいなかったみたいだよ。」
「……一体どこを歩いて……」
「うん。お城の門から町の城壁へと移ってその後木の上に……」
「いえ、やっぱり聞くのやめておきます。」
「そうか、それは残念だ。それにしても忙しそうだねぇ。」
「ええ、ちょっと忙しいんです。
じゃあ失礼しま……
あ、そうだ。」
「?」
「いえ、実は繁華街の方でユリア師団長が泣いているので行ってあげてください。」
「泣いてる?どうして?」
「えっと、ごめんなさい、
ちょっと時間がないので詳しくは本人に聞いて下さいっ!
じゃあ失礼しますっ!」
「……ジュリアさんが!?……わかった。行ってみる。」