「ぐすっ……ぐすっ……」
「……ジュリアさん?」
「あ、アークぅ、怖かったのよぉぉぉおっ!」
「ジュリアさん、何があったんだい?」
「あのねあのね、ウィルバーちゃんがね、
魔導でね、黒い霧をね、ばーっとね、それが覆い被さってきてね、
えーん、怖い怖い怖いっ!」
「……立てるか?」
「うん……ありがとう……大丈夫……。」
「……ジュリア、お前は家に帰ってろ。」
「……え?……アーク?」
「許さんぞ、アシスト……!」
「あれ?アークライト師団……長?
え?
……今、物凄くシリアスな顔して走っていったけど……?」