「あのー、レナード将軍はここ通りました?」
「先ほど階段を上って行かれましたであります。」
「ええっ!?」
「止めろよおいっ!」
「いえ、止めろとは命令されていませんでしたし。」
「そういえば、
扉の所へはユリア師団長が命令に行きましたけど、
階段の兵士には誰も命令していないような……。」
「……秘書、やっぱりお前あとで実験台な。」
「ええっ!?」
「ロウクス君っ!!!」
「ああ、いやいや、なんでもない。……ちっ。」
「なんですか、その『ちっ』ってのは?」
「よし、とにかく上の階に行くぞっ!
……エリーゼ、ユリア達を呼んできてくれ。
俺と秘書で先にレナードを追ってる!」
「わかったわ。」
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