Forbidden Palace Library #06 揺れるその瞳


王都シルバニア
王城1F 本館階段前

2階へ続く幅広い階段。
王城で最もよく使われる階段であり、そして王城で最も古くから使われている階段でもある。

階段の前を、何人かの兵士が巡回している。


「あのー、レナード将軍はここ通りました?」

兵士 「先ほど階段を上って行かれましたであります。」

「ええっ!?」

アシスト 「止めろよおいっ!」

兵士 「いえ、止めろとは命令されていませんでしたし。」

「そういえば、
 扉の所へはユリア師団長が命令に行きましたけど、
 階段の兵士には誰も命令していないような……。」

アシスト 「……秘書、やっぱりお前あとで実験台な。」

「ええっ!?」

エリーゼ 「ロウクス君っ!!!」

アシスト 「ああ、いやいや、なんでもない。……ちっ。」

「なんですか、その『ちっ』ってのは?」

アシスト 「よし、とにかく上の階に行くぞっ!
 ……エリーゼ、ユリア達を呼んできてくれ。
 俺と秘書で先にレナードを追ってる!」

エリーゼ 「わかったわ。」



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