「いたぞっ!捕まえろっ!」
「三十六計、逃げるにしかずっ!!!」
「だめですっ、距離が遠すぎますっ!」
「ちっ!使えない奴だっ!腕をこうもっと伸ばして後ろから羽交い締めとか……」
「そ、そんなの無理に決まってるじゃないですかぁぁぁっ!」
「ちゃきーん」
「うわっ!突然現れないで下さいよっ!びっくりするじゃないですかっ!」
「!!!そうだっ!!!」
「?」
「コペルニクスっ!
その高枝切りバサミを伸ばしてレナードの持ってるあの紙を切り落とせっ!
なるべく大部分をっ!」
「……え?」
「イェッサーっ!」
「!」
「!!」
「!!!」
「紙の半分が……やったっ!」
「しくじったか……計画が露見したからには即実行に移すしか……。」
「あ、レナード将軍逃げちゃいましたよ?」
「……どうだ、俺様の高枝切りバサミの威力は」
(とりあえずこの人は無視しよう……。)
「でも、とにかくこれでA計画の半分は手に入れたのよね☆」
「もう、強引なんだから……。」
「なんて書いてある?秘書、読んで見ろ」
「えっと……
|
……ってこれって……」
「……ははぁーん、そーゆーことー☆
えっ!?っていうことは、
レナードちゃんまだアリスちゃんと付き合っていなかったの!?」
「なるほどな、A計画ってそういうことだったのか」
「そういえばさっき、
レナード将軍『計画が露見したからには即実行に移すしか』
とか言って走っていきましたね。」
「でも扉は全て閉ざしてあるぜ。
1、2階にある窓は全開にしても人が通れる大きさまで開くことはない。
もっとも、窓枠ごと壊されたら話は別だけどな……」
「あ、そういえばさっきベル師団長が2Fの廊下で窓枠壊してましたよ。」
「なにぃっ!?
ちょっとまてよ……あいつの運動神経持ってすれば、
2階から安全に飛び降りることぐらいたやすいはず……」
「大変っ!逃げられちゃうっ!」
■