「どう、秘書ちゃん、レナードちゃんはみつかった?」
「それが僕もさっぱり。」
「……アークの真似?」
「ええ、まぁ。一応」
「ダメ、似てないわよ。」
「しくしくしく。
あ、そうだ、ユリア師団長、前から聞きたかったんですけど、
どうして『ケイン』って名前で呼ばないで『アーク』って呼んでいるんですか?」
「……だって、恥ずかしいじゃない」
「はい?……それだけなんですか?」
「もちろん☆
あら、どおしたの秘書ちゃん、頭抱えて?風邪?
冬が終わったからってまだまだ夜は寒いんだからちゃんと布団着なきゃだめよ。」
「……いや、そうじゃなくて……。」
「さってっと。
レナードちゃんを探しに行かなくちゃ。
じゃ、また後でねー☆」
「…………今までずっと悩んでいた私って一体……。」
★★