Forbidden Palace Library #07 夜明けの前に


王都シルバニア
王城前



ユカワ 「!!!
 ストップ! 止まってください、アシスト師団長。
 夜間の入場にはチェックがあります!」

アシスト 「夜間の入場チェック?師団長クラスには免除されるはずだろ?」

ユカワ 「いえ、免除はなくなりました。」

アシスト 「聞いてないぞ、そんな話は。」

ユカワ 「ええ、言ってませんから。うきうき。
 それに今しがた自分が決めたばかりですし。
 その方がなんとなく色々と面白い事になりそうなので。」

アシスト 「訳の分からないことを勝手に決めるなっ!」

ユカワ 「ですがその方が格段に面白くなるかと。うきうき。」

アシスト 「お前だけ面白くてどうするんだよ。」

ユカワ 「それが自分の生き甲斐ですしー。」

アシスト 「訳の分からない生き甲斐を作るんじゃないっ!」


だだだだだっ


レナード 「アシストっ!」


だだだだだっ


アシスト 「ちっ!もう追いついてきたかっ!
 おい、ユカワっ!
 なんでもいいから俺だけを中に通せっ!」

ユカワ 「んー、どうしよっかなー。うきうきわくわく。」

アシスト 「……俺を通してさ、
 あの二人を阻止した方が
 面白いことが起きると思わないか?」

ユカワ 「そうならそうと言ってくれ。了解!」


ぎぃぃぃぃぃぃ


ぱたん。




▽…………。



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