(……あれ?
コペルニクス師団長とマルス前師団長?
こんな夜中に城壁の側で何やっているんだろう?)
「……んんん。目指すは世界征服。」
「ちゃきーん」
(……はい?)
「キミとマルス君が腕を組めば世界征服も夢じゃない、みたいな。んんん。」
(高枝切りバサミと爆発でどうやって世界征服するんだろう?)
「んんん。まずはこのシルバニア王国を征服、といきたいところだけど。」
「だけど?ちゃきーん。」
「んんん。この国ではマルス君、面が割れているからねぇ。」
(ふとすると忘れちゃうけど、一応かつて師団長だったんだから……)
「というわけで第一目標は南に隣接するヴァンドレディ公国。」
「ちゃきーん。」
(それって、ただの近所迷惑なんじゃ……)
「んんん。しかる後に」
「後に?ちゃきーん」
「……臨機応変作戦をとろっかなと。」
(言い方変えれば、ただたんに予定は未定ってこと……?)
「んんん。よって今ここに、マルス党の結成を宣言するっ!」
「ちゃきーん!」
(……は?)
「んんん。
とりあえず総統がマルス君で会計が君ね。
党員は以上2名!」
(……ただのシルバニアの恥さらしになるんじゃ。)
「んんん?誰かそこにいたりするのかな?ちょっと見てきてぷりーず。」
「ちゃきーん、ちゃきーん。」
(あ、バレたっ!?
とりあえずあの二人に見つかると
後が大変そうだから……逃げよっと。)
★