(エリーゼ師団長、まだ星空眺めてる……。)
「あら、秘書さん。どうしたの?」
「いえ、先ほども窓から星空眺めていたなぁと。」
「ええ。
考えごとしてると時々眠れなくなるのよ。
そんなときはこうして窓越しに夜空を眺めるの。」
「……夜空に輝く星って、綺麗ですよね。」
「ずっと昔から、この世界のことを見続けてきたのよね。
そんなことを考えていると、
つい、ぼーっとしちゃうのよね。」
「……エリーゼ師団長って、結構ロマンチストなんですね。」
「そ、そう?」
「アシスト師団長も幸せ者ですよね。」
「ち、ちょっと秘書さん、なにを言うのよっ!?」
(露骨に真っ赤になってるし……。)
「さ、寒くなってきたから毛布もってこようかしら?」
(エリーゼ師団長ってわかりやすい人だなあ。
……と。
私もこんなことしてる場合じゃなかった。)
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