「!? ……投げナイフ!?」
「動くな。それ以上先に進めばただでは済まさないぞ。」
「……レナード将軍って、
突剣だけじゃなくて
ナイフ投げもできたんですか?」
「養父から教わっていたからな。
繰り返す。
アシスト、そのまま真っ直ぐ階段を上ろうものならば……」
「とりあえず、ここから真っ直ぐ階段を上らなければいいんだな?」
「そうだ。」
「つまり、回り道してまた階段のところまで戻ってくればいいわけか。
もしかすると別の方法で3階に上がる手段があるかもしれないしな。
……よし、それで行こう。」
「あっ!新館の方に逃げていきましたね。」
「射程から外れたかっ……追うぞっ!」
「あ、はいっ!
……って射程って……あのー、
ひょっとしてレナード将軍、本気でナイフ投げようと……?」
「気にするな。」
「……アシスト師団長といいレナード師団長といい、この人達って一体……。」
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