Forbidden Palace Library #07 夜明けの前に


王都シルバニア
王城2F 本館階段前

1階と3階へ続く幅広い階段。
王城で最もよく使われる階段であり、そして王城で最も古くから使われている階段でもある。

真夜中だというのにも関わらず、階段の前を何人かの兵士が巡回している。



しゅっ!


アシスト 「!? ……投げナイフ!?」

レナード 「動くな。それ以上先に進めばただでは済まさないぞ。」

「……レナード将軍って、
 突剣だけじゃなくて
 ナイフ投げもできたんですか?」

レナード 「養父から教わっていたからな。
 繰り返す。
 アシスト、そのまま真っ直ぐ階段を上ろうものならば……」

アシスト 「とりあえず、ここから真っ直ぐ階段を上らなければいいんだな?」

レナード 「そうだ。」

アシスト 「つまり、回り道してまた階段のところまで戻ってくればいいわけか。
 もしかすると別の方法で3階に上がる手段があるかもしれないしな。
 ……よし、それで行こう。」


だだだだだっ


「あっ!新館の方に逃げていきましたね。」

レナード 「射程から外れたかっ……追うぞっ!」

「あ、はいっ!
 ……って射程って……あのー、
 ひょっとしてレナード将軍、本気でナイフ投げようと……?」

レナード 「気にするな。」

「……アシスト師団長といいレナード師団長といい、この人達って一体……。」



▽新館廊下へ行く
▽本館廊下へ行く



▽書庫に戻る


OWNER
Copyright(c)1997-1998 FUBUKI KOGARASHI (木枯 吹雪) fubuki@kogarashi.jp 日本語でどうぞ。