Forbidden Palace Library #07 夜明けの前に


王都シルバニア
王城2F 本館階段前

1階と3階へ続く幅広い階段。
王城で最もよく使われる階段であり、そして王城で最も古くから使われている階段でもある。

真夜中だというのにも関わらず、階段の前を何人かの兵士が巡回している。


アシスト 「なぁ、ユカワ。」

ユカワ 「? 他に面白そうなことがない限り通しませんよ、ここは。」

アシスト 「それなら新館の廊下に行くと、きっと今頃面白いことになっているぞ。」

ユカワ 「ぴくっ。……面白いこと?」

アシスト 「ちょうど途中の窓枠が一箇所半壊してるんだけどよ、
 修繕の為には速乾性の液体石を流し込む必要がある。
 固まるまでの間に色々と……遊べるわけだよな?」

ユカワ 「つまり……
 上手くタイミングを見計らえば、
 ついでに何かを埋め込めることが出来る、と?」

アシスト 「そういうことだ。流石、物わかりが早いな。」

ユカワ 「……わくわくわきわき。 ちょっと休憩はいりまーす。」


たったった。


アシスト 「これで当分ユカワの妨害はない、と。
 ベルの妨害もできて一挙両得。
 よし、今のうちだっ!」


だだだだだっ



・・・


レナード 「!!! 今の足音は……アシストっ!?」

「確かにそんな感じがしましたが。」

レナード 「しまったっ!
 このままではアシストが先に作戦会議室に着いてしまうっ!
 急いで追うぞっ!」

「……一体白い封筒の中に何が書いてあるんだか。」



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