「なぁ、ユカワ。」
「? 他に面白そうなことがない限り通しませんよ、ここは。」
「それなら新館の廊下に行くと、きっと今頃面白いことになっているぞ。」
「ぴくっ。……面白いこと?」
「ちょうど途中の窓枠が一箇所半壊してるんだけどよ、
修繕の為には速乾性の液体石を流し込む必要がある。
固まるまでの間に色々と……遊べるわけだよな?」
「つまり……
上手くタイミングを見計らえば、
ついでに何かを埋め込めることが出来る、と?」
「そういうことだ。流石、物わかりが早いな。」
「……わくわくわきわき。 ちょっと休憩はいりまーす。」
「これで当分ユカワの妨害はない、と。
ベルの妨害もできて一挙両得。
よし、今のうちだっ!」
「!!! 今の足音は……アシストっ!?」
「確かにそんな感じがしましたが。」
「しまったっ!
このままではアシストが先に作戦会議室に着いてしまうっ!
急いで追うぞっ!」
「……一体白い封筒の中に何が書いてあるんだか。」
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