「……しかしこの本棚も懐かしいな。
いや、そんなこと言っている場合じゃねぇや。
えっと、本棚の一番上の棚……と。」
「白い封筒?これか?
なんかハサミか何かで切った跡があるな。
どれどれ。」
「『愛しの君へ……突然のお便り申し訳ありません。』
よし、これだ!アリス宛のラブレターに間違いないっ!
手に入れたぞっ!」
「待て、アシストっ!」
「ちっ!もう追ってきやがったか!」
「一階の扉は封鎖した。
もはや逃げることは出来まい!
おとなしくラブレターを返してもらおう。」
「あ、ラブレターだって認めましたね、ついに。」
「……ちっちっち。下がダメなら上がある、ってな。」
「ええっ!?
ってアシスト師団長っ!?
あっちの非常階段ってことは……屋上に行く気なんじゃ。」
「屋上!?
そんなところからどうやって逃げるというのだ?
一体何を考えている、アシスト……?」
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