Forbidden Palace Library #07 夜明けの前に


王都シルバニア
王城3階 作戦会議室


「…………以上で報告は終了します。続きまして、次の議題なんですが、」

レナード 「ありきたりな文面になってしまったな……ぶつぶつ。」

アシスト 「なぁ、ベル、ちょっと向こう向いてくれないか?」

ベル 「? あ、ああ?」


ぺたっ


アシスト 「これでよし。おーい、もういいぞ。」

ベル 「??? 何があったんだ?」

アシスト 「ああ、いや、気にするな、馬鹿げのグリフィス。」

ベル 「馬鹿げじゃねぇぇぇっ!!!赤毛だぁぁぁっ!!!」

アシスト 「似たようなもんだろ?」

ベル 「似てねぇぇぇぇっ!!!」

アシスト 「そんなんだから心の狭い奴って言われるんだよ。」

ベル 「誰に言われるんだよ?」

アシスト 「俺に。」

ベル 「だったら言うなぁぁぁぁぁっ!!!」

「あのー、みなさん……人の話、聞いてます?」

アシスト 「ああ、聞いてる聞いてる。聞くだけ、な。」

エリーゼ 「ちょっと、ロウクス君?」

アシスト 「ああ、いやいや。
 本気で聞いているぞ。
 俺の目が嘘を言っているとでも?」

エリーゼ 「貴方がそういう目をするときはいつも嘘をついているときですっ!」

アシスト 「ちっ。」

エリーゼ 「ちっ、じゃありませんっ!
 ほら、秘書さんも困っているじゃない。
 それにレナード将軍だって……」

レナード 「……もう少し手を加えるか……。
 いや、だがこれ以上手を加えて変になるのは避けたいな。
 しかしこのままではありきたりすぎて……」

エリーゼ 「……レナード将軍?」

レナード 「ん?呼んだか?」

アシスト 「なぁ、レナード、さっきから何を書いてるんだ?」

レナード 「こら、見るなっ!」

ユリア 「ねえねぇ、何書いてるの?見せて見せてー☆」

レナード 「断る。」

ユリア 「けちねー、もう☆」

ベル 「そういう問題なのか?」

コペルニクス 「ちゃきーん。」

レナード 「コペルニクス。言っておくが試し切りも断らせてもらうぞ。」

コペルニクス 「………………。」

ベル 「図星だったのか?おい?」

アシスト 「あれ?そういえばアークは?」

ユリア 「まだ見てないわよー。いつものことでしょ☆」

「あのー、誰か私の話、聞いてます?」

レナード 「よし。こうしよう。」

「え!?」

レナード 「本日の定例会議はこれにて終了。あとは全て秘書に任せる。
 というわけで秘書、残っている書類整理は全て今日中に処理しておくように。
 以上、解散。」

ユリア 「はぁい☆ がんばってねー、秘書ちゃん☆」

「ええっ!?ち、ちょっと待ってくださいよぉぉっ!?」



▽そして、夜。



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