「あっ!あそこねっ!!!」
「え?ど、どこですかっ!?」
「あの屋根の上!」
「…………あ!本当だっ!」
「でもどうやって取ろうかしら……」
「あ、アークぅ♪ いいところに来たわー☆」
「あ、ジュリアさんだ。どうしたの?」
「……それはこっちの台詞なんですが。
アークライト師団長こそ、
屋根の上でなにやっているんです?」
「うん、それが道に迷っちゃって。仕方なくそのまま散歩してるんだ。」
「いつものことよー。ねー☆」
「……その一言で片づけられてしまうアークライト師団長って一体。」
「ねぇ、アークぅ、その屋根の上にある紙、とってくれる?」
「うん、この紙飛行機のこと?」
「そそそ☆ あたしにちょーだい☆」
「いえ、あの、それ私の……」
「飛ばせばいいのかな?えいっ」
「おー、よく飛ぶねぇ、この紙飛行機。」
「って飛ばしてどうするんですかぁぁぁぁっ!!!」
「あ、ちょっとダメじゃない、
私の方に飛ばしてくれなきゃっ。
紙飛行機にまで方向音痴うつしてどうするのよっ」
「……うつるんですか?方向音痴って?しかも紙に。」
「うーん、城壁の方に飛んで行っちゃった。残念。」
「え?城壁?城壁の方?
さんきゅー☆探しに行こうっと☆
じゃまた後でねー☆」
「あ、ユリア師団長待ってくださいよぉぉっ!!!」
■