王都シルバニア
城壁
冬に比べ太陽の日差しは強くなり、白銀の城壁はいっそうその輝きを増す。
そして反射された太陽光により、城壁の周囲はやや暖かみを増す。
そのせいもあるのだろう、所々でうつらうつらと船をこいでいる兵士の姿を見受けることができる。
時折かくんっと膝を曲げて目を覚まし、姿勢を整えるとまた浅い眠りの中へと落ちているようだ。
「むっ!? 空を飛ぶ紙飛行機っ!?」
「ああっ!一番危険な上空をっ!」
「刻みたい……あの紙を。
よりいっそう綺麗になった俺様の華麗なる高枝切りバサミで……刻みたい。
……ちゃきーん。」
(この人の手に渡るのも別の意味で危険な気が……。)
ひゅぅぅぅぅぅぅん
「……む。繁華街の方に飛んでいってしまったか、残念。」
(繁華街? 急いで行かなきゃ……っ!)
▽ 中央公園へ行く
▽ 繁華街へ行く
▽ 住宅街へ行く
▽ パン屋ソフトブレッドへ行く
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