「ところでその紅茶、どこのメーカーの製品なんですか?」
「レプトン社の紅茶だ。」
「…………レプトン? リ、じゃないんですか?」
「間違えてはいかんな。『リ』ではなく『レ』だ。」
「で、レプトンってどういう意味なんです?」
「『lepton』、古代世界語で『素粒子』という意味だ。」
「な、なんでその名前が紅茶につけられたんです!?」
「知りたいか?」
「……微妙に気になるんですが。」
「そもそも……」
「レナード将軍、お茶が入りました。
あ、秘書さんもよければどうぞ。
角砂糖は、一つしか入っていませんけど……」
「ありがとう。では早速いただくとしようか。」
「やはりアリスさんが煎れてくれた紅茶はおいしいな。」
「そんな……ぽっ。」
「それでレナード将軍、レプトン社の由来って……」
「……その話はまた今度にしよう。」
「ってああっ、中途半端にされるとすごく気になるんですがっ。」
★★★