王都シルバニア
城壁
冬に比べ太陽の日差しは強くなり、白銀の城壁はいっそうその輝きを増す。
そして反射された太陽光により、城壁の周囲はやや暖かみを増す。
やや日差しが傾き、周囲が冷えてきたせいなのだろう。
先ほどまでうとうとしていた兵士達も、今はもうしっかりと目を覚ましているようだ。
「さっき聞き損ねたんですが、
高枝切りばさみの分解掃除って
ご自分でなさったんですか?」
「ちゃきーん。もちろんだとも。
他人になど任せておけん。
俺様の華麗なる高枝切りばさみは俺様だけのものだからな。」
(……あの高枝切りばさみをこの人から奪ったらどうなるんだろう)
「…………何を企んでいる?ちゃきーん」
「い、いえ、なにも。」
(どうしてばれたんだろう。
どきどきどき。)
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▽ パン屋ソフトブレッドへ行く
★★
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