Forbidden Palace Library #09 君だけの騎士


シルバニア王国
王城3階
作戦会議室



アシスト 「ったく。なんで結局ベルなんだよ……いてててて。」

エリーゼ 「ほら、動かないのっ!
 いま傷の手当してあげるから。
 はいっ。」


ぱんっ


アシスト 「いってぇぇぇぇぇぇっ!!!
 ……頼むからもっと優しくしてくれよ。
 例えば、このあいだキスした時みたいにさ。」

エリーゼ 「ち、ちょっと、何言ってるのよロウクスっ!」

ユリア 「ロウクス、だってー☆
 それにキスだって☆ ふたりともおっとなぁ☆
 きゃーーー☆」

エリーゼ 「ユ、ユリア師団長っ!」

アシスト 「……な、エリー?」

エリーゼ 「な?じゃありません、な?じゃっ!」

アシスト 「……ちっ。」

エリーゼ 「ちっ、でもなぁぁいっ! 蹴りぃぃぃぃぃっ!!!」


ごすっ


アシスト 「ぐはぁぁぁっ!」

エリーゼ 「もう知りませんっ!ぷいっ」

レナード 「……それはそうと残念だったな、秘書。有給休暇を奪い返せなくて。」

「しくしくしく。」

ユリア 「あたし温泉旅行行こうと思ってたのにー☆ 残念ー。」

「いえ、ですから元は私の……」

レナード 「というわけで秘書、お前は今年いっぱい有給休暇なしだ。」

「そ、そんなぁぁぁぁっ!?」

レナード 「今年いっぱいと言っても、
 あと二週間と少しで年が明ける。
 そのぐらい我慢しろ。」

「しくしくしく。」

アーク 「うん、それでグリフィス君はどこに行ったんだい?」

レナード 「バレンタイン港に行くとか行ってたが……?」



▽ ……その頃、バレンタイン港



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