「ちゃきーん。」
「…………。」
「一つ、確認したいことがある。」
「はい?」
「さっきの件だ。」
「さっきというと?」
「城壁の件だ。」
「あ、城壁守備隊の顧問についてですか?」
「俺様は師団長代理副師団長になっているが、
それでも顧問代理の資格があるのか、
答えを聞きたい。」
「うーん、どうなんでしょう。正直、私に聞かれても。」
「…………。」
「いえ、あの、無言で高枝切りバサミ鳴らされると怖いんですが。」
「…………。」
「わ、分かりました。ちょっと誰かに聞いてきますね。」
「…………。」
(……この人、自分の家でもこんな無愛想なのかな?)
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