「あのー、すいませーん」
「ちゃきーん」
「……やっぱりいた」
「ちゃきーん」
「……何やってるんですか、
コペルニクス副師団長。
もう城壁守護隊長から昇格したはずでは」
「ここが落ち着く。ちゃきーん」
「落ち着くとか落ち着かないとかそういう問題ではないような」
「それで俺様の華麗なる高枝切りバサミに何の用だ」
「いえ、高枝切りバサミには用事はないです。
ここにネックレス……というか厳密には結婚の証となるリング、
落とし物として届いていません?」
「いや、そんな落とし物は聞いていない」
「あ、そうですか。では失礼します」
「ところで俺様の華麗なる高枝切りバサミの新しい奥義をだな……」
「おーい無視するなぁ」