「ふぇ……あーくぅ……」
「ジュリアさん!?
どうしたの?
一体何があったの!?」
「あのね、あのね……」
「……うん、うん。
そっか。ありがとう、
素直に教えてくれて」
「ごめんねごめんね、ぐずっぐずっ」
「ジュリアさん、大丈夫だよ。
一緒に探そう。
もし見つからなかったら、また同じものを作って貰えばいいんだよ」
「……嫌なの。ううん、嫌なのはあたし自身。
アークから貰った大切な宝物なのに、
浮かれて失くしちゃった自分がなによりも嫌なの。ぐすん」
「いいんだよ。
そういう素直なところも含めて、
僕はジュリアさんが好きなんだから」
「あーくぅ……ぐすん」
「よしよし。」
(うーん……これはなんとしても見つけてあげたいなぁ。)