Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『いつの日か、きっと』




バレンタイン港東・街道

ベル 「!!!」

ザッハトゥリエ 「!!!」

ベル 「……この間、見掛けたな。てめぇがリーダーか。」

ザッハトゥリエ

「ZEW EDI QE GYY KVP OH
 ……如何にも。
 我がこの軍の指導者、ザッハトゥリエ」

ベル 「エングリシア語を喋ったぞっ!」

マルス 「んんんっ!
 シェヴィ・リ・シェヴィ 闇よ刃となりて降り注げ!
 シャドゥファランクスっ!」

ザッハトゥリエ 「笑止! はぁぁっ!」


しゅぱぁぁぁぁぁあっ

レィディ 「手から光が飛んだぞっ!?」

マルス 「んんんっ!?魔導が打ち消されたっ!?」

ベル 「魔導詠唱なしで手から光を出しやがった……。
 なんなんだ、あれはっ!?
 おい、マルス、どういうことだっ!?」

マルス 「んんんっ!マルス君にもよくわからないっ!
 でも一つだけわかったことがある。
 月で反射される魔力を使わずに、人が体内に秘めたる理力だけで光を出した模様!」

ザッハトゥリエ 「名答。」

レィディ 「そんな技が……どうやって!?」

ザッハトゥリエ 「汝らはまだ最終進化を遂げていない故、理解出来ぬのだ。」

レィディ 「最終進化!?」

ベル 「ザッハトゥリエ、お前は何者なんだっ!?」

ザッハトゥリエ 「答えたところで、汝には理解できまい。
 ……我は戦が始まる前、汝ら人間に警告した。
 だが汝らは聞く耳を持たなかった。
 今一度問う。魔導文明を捨てよ。」

マルス 「んんんっ?
 魔導を捨てる?
 そんなことしたら生活できないしマルス君困る。」

ザッハトゥリエ 「それが答えか?……そうか。答えは変わらぬか。」

レィディ 「おい、グリフィスっ!あれをっ!」

ベル 「!!!」

マルス 「第1と第3師団だ。無事立て直したみたいだね。
 こっちに向かってきている。
 んんんっ!グットタイミングっ!」

ザッハトゥリエ 「……む。
 残念だが今回も我ら軍勢が劣勢故に引くとしよう。
 だが、後日、汝らが生み出した魔導の産物を破壊しに来る。
 必ず。」

ベル 「あ、おい、ちょっとまてよっ!」

ザッハトゥリエ 「勝てぬ戦いは、しない主義なのだ。

XI DEXI... FE KVWE... !」


ベル 「あ!」

マルス 「……んんん。逃げたか……。」

レィディ 「破壊しに、ねえ……やっぱり解体屋なんじゃないの?アイツら?」


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