Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『終わらない夢の果てに』



ジェラード 「俺様は信じる、自分の道を!
 決意はついた――ゾロディエール。
 俺は、お前を(たお)す。」

ゾロディエール 「……面白い。その奇妙な武器でどう戦うというのだ?」

ジェラード 「ついに、こいつを外すときがきたようだな……。」


がちゃっ



ことっ


アートレーゼ 「! ハサミを外した……?」


ひゅんっ!



ぶんっ!


ジェラード 「これで、
 俺様の武器は本来の姿に戻ったわけだ。
 ……覚悟はいいな、ゾロディエール。」

ゾロディエール 「ほぅ、棒術戦闘というわけか。よかろう、来るがいい!」

ジェラード 「こいつはただの棒じゃない……ツァッ!」


ぶんっ!


ゾロディエール 「甘いな!」

ジェラード 「……ヤッ! ハッ!」


ぶんっ ぶんっ!


ゾロディエール 「笑止っ!その武器の長さと間合いで届くと思うのか!?」

ジェラード 「……フッ。」


ジャキジャキジャキーンっ!!


ゾロディエール 「!? 棒が伸びただとっ!?」

ジェラード 「ツァッ!!!」


どんっ!!!


ゾロディエール 「ぐっ!?」

ジェラード 「この武器をもってすれば間合いなどいくらでも調整することはできる!
 ゾロディエール!
 どこにいようとも貴様は既に俺様の射程内だ!!!」

ゾロディエール 「まさか……先ほどハサミを外したのは、
 その棒を伸縮自在にし、
 常に敵を射程内に収めるためだというのか!?」

ジェラード 「そうだ。それが俺様の華麗なる技だ。」

ゾロディエール 「そして攻守一体の戦闘術……どこまでも猪口才な奴だ!
 だが、よかろう、かかってくるがいい!
 手前も全力をもってその相手をしようぞ!!!」


▽ ……。



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