Forbidden Palace Library #00 「失われた7枚」シリーズ 外伝

『終わらない夢の果てに』




ばしゅうううっ!



ギンっ ギンっ ギンっ!!!


ゾロディエール 「……何故だ!
 何故に御主は人間でありながら、
 一時間以上の長きに渡り戦い続けることが出来る!?
 なぜそれほどの強い意志を秘めている!?」

アートレーゼ 「ゾロディエール。
 気づいているはずよ。
 彼こそが、真に強い人間だということに。
 恐らく、私たちエンディル以上に。」

ジェラード 「ツァッ! ヤァッ!」


ギンっ ギンっ!!!


ゾロディエール 「黙れ、アートレーゼ!!!
 そんなことがあるわけなどない!!!
 滅びを乗り越えた手前らを越えることなど!!!」


しゅぱぁあああっ しゅぱぁああああっ しゅぱぁああああっ!!!


ジェラード 「とうとう見境がなくなったな、ゾロディエール!!!」

ゾロディエール 「黙れ、人間っ!」


しゅぱぁあああっ しゅぱぁああああっ しゅぱぁああああっ!!!


ジェラード 「この時を待っていたのだ!!!」


シャキーーーン!


アートレーゼ 「ジェラード!!!
 最大まで伸ばしてどうする気っ!?
 その長さでは武器としてろくに振り回せないどころか、隙ができるわっ!」

ゾロディエール 「アートレーゼの言うとおりだ!
 やはり人間とは愚かなり!
 それが命取りだったな!!!」


しゅぱぁあああっ しゅぱぁああああっ しゅぱぁああああっ!!!


ジェラード 「誰がこのまま武器に使うと言った!?」


だだだだだだっ


ゾロディエール 「!?」


だんっ!!!


アートレーゼ 「!?
 跳んだっ!!!
 光を避けながら、棒を支柱にして!?」


ふわっ


ジェラード 「縮め、シャフトよ!!!」


カシャカシャカシャーーーンっ!


ゾロディエール 「!!! まさか!!!」

ジェラード 「前面への攻撃に夢中で、
 頭上ががら空きだ、
 ゾロディエールっ!!!」

ゾロディエール 「おのれぇぇぇっ!!!」

ジェラード 「もう遅いっっっ!!!
 俺様の落下速度の方が早いっ!!!
 重力が、俺様の味方だっ!!!」

ゾロディエール 「!!!」

ジェラード 「ツァアアアッ!!!」


どぉおおおおおおおんっ



▽ ……。



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