『終わらない夢の果てに』
「……何故だ!
何故に御主は人間でありながら、
一時間以上の長きに渡り戦い続けることが出来る!?
なぜそれほどの強い意志を秘めている!?」
「ゾロディエール。
気づいているはずよ。
彼こそが、真に強い人間だということに。
恐らく、私たちエンディル以上に。」
「ツァッ! ヤァッ!」
「黙れ、アートレーゼ!!!
そんなことがあるわけなどない!!!
滅びを乗り越えた手前らを越えることなど!!!」
「とうとう見境がなくなったな、ゾロディエール!!!」
「黙れ、人間っ!」
「この時を待っていたのだ!!!」
「ジェラード!!!
最大まで伸ばしてどうする気っ!?
その長さでは武器としてろくに振り回せないどころか、隙ができるわっ!」
「アートレーゼの言うとおりだ!
やはり人間とは愚かなり!
それが命取りだったな!!!」
「誰がこのまま武器に使うと言った!?」
「!?」
「!?
跳んだっ!!!
光を避けながら、棒を支柱にして!?」
「縮め、シャフトよ!!!」
「!!! まさか!!!」
「前面への攻撃に夢中で、
頭上ががら空きだ、
ゾロディエールっ!!!」
「おのれぇぇぇっ!!!」
「もう遅いっっっ!!!
俺様の落下速度の方が早いっ!!!
重力が、俺様の味方だっ!!!」
「!!!」
「ツァアアアッ!!!」