『終わらない夢の果てに』
「ぐぁああああ!
……おのれ…………
おのれ……おのれおのれ!」
「何故手前がこのような………。
鎧まで壊されるとは……。
何故……。」
「もう諦めなさい、ゾロディエール。」
「……アート……レーゼ……。」
「ゾロディエール。
私たちの世界は、
こんなことの為に滅びたのではないわ。」
「…………。」
「それぞれの世界には、
それぞれの進むべき道がある。
この世界には、この世界の道があるのよ。」
「……例え……それが滅びの道だとしてもか!?」
「永遠は願い続けるからこそ近づくことが出来る。
でも決して触れることは出来ない。
栄えあるものは、いつか滅びるのよ。
でもそれを早める必要はどこにもないわ。」
「手前は……私は…………。」
「もう私たちは充分に寿命を越え過ぎているのよ。
眠りなさい。
二度と、目を覚まさずに。」
「私…………は……………。」
「…………斃した、のか?」
「ええ、そうよ。
貴方の本当の力でね、ジェラード。
……そして彼の長い悪夢も終わったのよ。」