Forbidden Palace Library #02 前例なき犯罪


王都シルバニア
裏路地

狭い路地は薄暗く、冷たい風だけが吹き抜ける。
両側に家屋が迫っているためか、どことなく息苦しさも憶える。

物陰で、何かが動いている。


??? 「んんんっ!
 このゴミ箱には腐敗ガスがかなり溜まっているようだねぇ。
 これなら爆発……。」

「誰ですかっ!?」

??? 「え?俺?通りすがりの通行人。」

「……通りすがりの通行人がなんでゴミ箱なんかのぞき込んでいるんですか?」

??? 「趣味。」

「………………。」

アシスト 「………そうか。邪魔したな。な?ただの通行人らしいぜ。」

「ってああっ!いいんですかぁっ!?あの人思いっきり怪しいじゃないですかぁぁっ!」

アシスト 「いや、なんとなく俺に似ていた気がして。」

「じゃあ尚更……。」

アシスト 「はっはっは、今何か?
 ……。
 イ・エクトリア・レーベ 地より昇れ紅蓮の炎……

「ななな、なんでもないですっ!
 ええ、もちろん私がそんなこと言うわけ無いじゃないですかっ!
 だ、だから禁呪使うのやめてくれません?」

アシスト 「ちっ。」

「で、貴方は一体何者なんですかっ!?」

??? 「通行人A。ほら、よくいるじゃん、そこいらへんに。」

「…………はぁ。
 では、つかぬ事をお伺い致しますが、
 ここ数日の間にゴミ箱とか爆発させたことありません?」

??? 「んんんっ!ばれたかっ!
 かくなるうえは逃げるしかっ!
 というわけで。じゃ、またね。」

アシスト 「あっ!
 こら、逃げるなっ!」
 ……追うぞっ!」

「あ、はいっ!」

▽中央公園へ行く
▽城壁へ行く
▽繁華街へ行く
▽住宅街へ行く
▽このまま裏路地にいる



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