Forbidden Palace Library #02 前例なき犯罪


王都シルバニア
裏路地

狭い路地は薄暗く、冷たい風だけが吹き抜ける。
両側に家屋が迫っているためか、どことなく息苦しさも憶える。

石畳の上を舞う枯れ葉以外に、動くものはない。


「はぁ、はぁ、やっとみつけましたよ。」

アシスト 「おい、マルス、俺の給料の為に観念しろっ!」

マルス 「んんん。お金ないの?
 アシスト君とは一緒に大戦で戦った仲だし……。
 お金に困っているのならこのマルス君が多少融資を……。」

アシスト 「うーむ……。」

ベル 「アシスト、お前悩むなよ。」

マルス 「ベル君もね、ほら。一緒に協力して戦った仲じゃない」

ベル 「……何処の誰だよ、敵の攻撃を魔導で反射して俺にぶつけた奴は。
 確かあんとき俺全治一週間だったんだよなぁ。
 どこの誰だったかなぁ?えー?」

マルス 「俺。」

ベル 「即答するなぁぁぁぁぁっ!」

マルス 「なんで。」

ベル 「なんでじゃねぇぇぇぇっ!」

マルス 「いいじゃん。」

ベル 「全然よくねぇぇぇぇぇっ!」

マルス 「だってマルス君無事だったし。」

アシスト 「そういえば俺もその場にいなかったからいいか。」

ベル 「おのれらはぁぁぁぁぁぁっ!」

マルス 「んんん。固いこと言わないで。るんたった。」

「とかいいつつまた逃げないでくださいよぉ!」

▽中央公園へ行く
▽城壁へ行く
▽繁華街へ行く
▽住宅街へ行く
▽このまま裏路地にいる



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