Forbidden Palace Library #03 花束を彼女に


王都シルバニア
中央公園

大きく枝を伸ばした広葉樹は寒さに耐えきれなかったのか、どれも葉を落としている。
冷たい風を浴びて、梢がわずかに揺れている。

朝には水が凍るこの季節、水道管の破裂を防ぐために噴水もその活動を止める。
池の氷もあと少し厚みを増せば、子供達にとって絶好のスケート場へと姿を変えることになるだろう。

空には厚い雲が覆い被さり、星空は見えない。


「あ、いたっ!」

エリーゼ 「どこっ!?」

「あそこの木の上ですっ!」

アーク 「よっ……ほっ……とっ……。
 おや。こんばんは。
 ……じゃ、また。」

アシスト 「あ、こら、待てといってるだろうがっ!」

アーク 「よっ……ほっ……とととと……。」

「……アークライト師団長、器用に枝から枝へと飛んでますねぇ……。」

エリーゼ 「ぼさっと感心してないで追いかけるわよっ!」


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▽繁華街へ行く
▽住宅街へ行く



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