「どこだと思う?」
「エルメキア礼法国ですか?なんとなくそんな感じがするんですけど……。」
「……エリーゼ、もしかしてお前、エルメキアの出身なのか!?」
「……どうしたの、アシスト師団長?
急にまじめな顔になっちゃって?
私の出身はシルバニアのバレンタイン港よ。」
「ああ、なんだ。
町の建立日が2月14日だったからその名が付いたって言う
あのいいかげんな港町か?」
「いい加減とはなによ、いい加減とはっ!」
「本当の事言われたからって怒るなよ、エリーゼ。顔のしわが増えるぞ。」
「余計なお世話ですっ!」
「あのー、お願いですから夫婦喧嘩は私のいないときに……。」
「だ、だれが夫婦よっ!」