「あのー、つかぬ事をお伺いいたしますが……」
「ほぅ、それほどまでに俺様の華麗なる高枝切りバサミを見たいというか。
今し方、赤いリボンをつけたばかりだ。
貴様には特別に見せてやろう。」
「いえ、ですから別に高枝切りバサミを見に来たわけでは……
……ってちょっと待ってくださいよ、
どうして高枝切りバサミに赤いリボンなんかつけているんですか?」
「可愛いだろう?」
「か、可愛いって……
いえ、ですから抱きしめるのはやめて下さいってば。
そうやって頬ずりするのもダメです。」
「…………」
「あの、睨まれても困るんですけど……。」
「そうか、
貴様は青いリボンがいいと言うのだな?
なるほど、それも一理あるかもしれん……」
「おーい、無視するなぁ」