Forbidden Palace Library #05 異存なき決定


王都シルバニア
繁華街

ふと天を見上げると、雲の色が徐々に深みを増してきたようだ。
どうやら雲の彼方では太陽がその姿を傾けているらしい。

雪が道路に積もっているせいもあるのだろう。
いつもに比べ人通りは少ない。


アシスト 「ぜぇ……はぁ……」

「あ、アシスト師団長。
 ……ひょっとしてどこにも傷ないところを見ると……
 アークライト師団長からうまく逃げてこれたんですか?」

アシスト 「ああ。飛翔魔導を使ったからな。」

「飛翔魔導って……確か禁呪なんじゃ……」

アシスト 「それより秘書、よくも先に逃げたな?」

「だって私は別に関係ないじゃないですかぁっ!?」

アークライト 「……アシスト。」

アシスト 「アークライトっ!
 ちっ!
 イ・ライナ・メリア 我が足よ、大地を風の如く駆けよっ!ダッシュッ!

「あ、逃げたっ!」

アークライト 「待て、アシストっ!!!」


たったった

「……行っちゃった、二人とも。」



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▽城壁へ行く
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