「あれ？ボイス将軍？クッキーを買いに行かれていたのでは？」

「うむ。それがあいにくミルククッキーが売り切れでな。」

（だから機嫌が悪いのか……）
「別にミルククッキー以外にも、
　バタークッキーやチョコチップクッキー……」

「ならんっ！！！」

「わっ！」

「チョコチップクッキーだと？　儂はあんな邪道な物、認めんっ！！！」

「そ、そうなんですか？」

「無論。よいか、本来クッキーというのは……」

（また始まった……）

「まて、秘書。どこへ行こうとしている？」

「あ、いや、私仕事がまだ残っているので……」

「そうかそうか。
　私の話が聞けないと言うのか。
　ならば本日限りで君は……」

「あ、いえいえ、いやー、とっても聞きたいなぁ。
　でも本当に時間がないんですよー。
　いやー、残念。実に残念。」

「そうかそうか。
　日を改めて休暇の日にでもじっくり聞きたいというのじゃな。
　よかろう、後日じっくりと話してやろう。」

（……なんか余計マズイ方向に話が進んじゃったかも……）

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