(この人も一応容疑者なんだっけ。
……なんか話が別の方向に行きそうなんだよなぁ、この人。
また後で来た方がいいかもしれない……。)
「ちゃきーん。
こんな真夜中に誰かと思えば、貴様はいつぞやの。
どうした、俺様の華麗なる高枝切りバサミに興味を持ったのか?」
「いえ、それ以前に一つ気になっているんですけど、
コペルニクス師団長は城壁守備隊長から昇格したんですよね?
それなのに何故こんな時間に城壁の側にいるんです?」
「ちゃきーん。知りたいか?」
「えっと……そう言われればあまり知りたくないような……。」
「遠慮することはない。
夜明けまではまだ時間がある。
それまでじっくりと俺様がこの華麗なる高枝切りバサミについて……」
「おーい、無視するなぁ」
★★