「あら、秘書さん。
またお会いしましたわねえ。
うふふふふふ。」
「ひょっとして、あれからまだ散歩しているんですか?」
「はなまるぅ。」
「え?まさか本当にその通りなんですか?」
「はなまるぅ、はなまるぅ。」
「って、ですから陛下、えっと、その、
そうやってすぐに人の手にはなまる描こうとするの
やめていただけないかなぁと……。」
「はなまる、ではありませんわ。
はなまるぅ、ですわ。その方が格段に可愛くなりますの。
うふふふふふ。」
「そ、そういう問題なんですか?」
「それで、はなまるぅをどこに描けばよろしいですか?」
「あの、いえ、どこにも描かないで頂いた方が嬉しいのですけれど……。」
「そうですか……はなまるぅ、可愛いのですけれども。
もったいないですわ。でも、はなまるぅは私のものですの。
うふふふふふふふふ。」
「……この国、本当に大丈夫かなぁ……。」
★★