Forbidden Palace Library #07 夜明けの前に


王都シルバニア
アシスト邸

王城から近い住宅街の一等地に存在するアシスト邸。
華やかさはなく、むしろ質素という言葉が似合う。

飾り気のない外壁は以前の持ち主の趣味なのか、それとも彼がそれを選んだのか。
どちらにせよ、機能美という言葉が相応しい。


レミィ陛下 「ふわわわわわ。眠くなってきましたわ。」

「あ、レミィ陛下。」

レミィ陛下 「あらぁ、秘書さん……Zzz。」

「ち、ちょっと、こんなところで寝ないでくださいよぉっ!
 あのー、もしもし?
 起きてますー?」

レミィ陛下 「眠いお年頃ですのぉ。Zzz……」

(そりゃあれだけ夜中歩き回ってれば昼間眠くもなるんじゃ……)

レミィ陛下 「じゃぁ秘書さぁん、おやすみなさいですぅ……」

「あ、おやすみなさい……ってちゃんとお城まで帰れます?」

レミィ陛下 「はにゃまりゅう。」

(……大丈夫、って言いたいのかな?)

レミィ陛下 「おやしゅみなしゃい……Zzz。」


てくてくてく


(……本当に大丈夫かなぁ?
 足取りはしっかりしているから大丈夫そう……かな。
 ま、どこぞの師団長じゃあるまいし迷う心配はないか。)



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