Forbidden Palace Library #09 君だけの騎士


王都シルバニア
中央公園

地面には花が咲き、芝生には草が生い茂る。
落葉樹は再び枝を青く染め上げ、針葉樹も冬とは違う鮮やかな青さを引き出している。
中央公園は冬と同じ場所とは思えないほどの、色鮮やかな色彩で満ちている。

冬にくらべ太陽が高くなったこの季節、影がくっきりと地面に映え遊ぶに適しているのだろう。
噴水の側では、子供達が無邪気に影踏みで遊んでいる。



ベル 「…………どこの誰だぁぁぁっ!?
 ぜーはーぜーはー。
 ? おかしいな、人の気配は全然ない……。」

「?
 どうしたんですか、ベル師団長?
 なんか悲鳴が聞こえた気がしたんですが……。」

ベル 「秘書、お前かぁぁっ!?」

「は?ち、ちょっと待ってくださいよ。何がです?」

ベル 「俺の背中から魔導の光弾を大量に浴びせたのはっ!?」

「い、いえ、私がそんな魔導使えるわけないじゃないですか。」

ベル 「そういわれれば……ってことはお前じゃないのか?」

「ええ、もちろんです。」
(きっと魔導を放ったのはユリア師団長で、
 それを反らせたのはアシスト師団長だと思うけど……。)



▽ 城壁へ行く
▽ 繁華街へ行く
▽ 住宅街へ行く
▽ パン屋ソフトブレッドへ行く

★★★



▽ 書庫に戻る

OWNER
Copyright(c)1997-2000 FUBUKI KOGARASHI (木枯 吹雪) fubuki@kogarashi.jp 日本語でどうぞ。