「……ウィルバーちゃんっ!
さっきはよくもあたしを怖い目に遭わせたわね?
後ろは池と噴水よ。もう後がないわ。」
「…………それはどうかな?
キエル・ヴュキ・ハリル
水よ動きを止め凝固せよ フリーズ!」
「!? 池を凍らせた!?」
「はっはっは、こうすれば例え池の上だって
走って逃げられるという寸法だっ!
あばよっ!」
「そうは行かないわっ!
ウェレン・アウレス・ハーウィッツ
空間よ摩擦し熱を起こせ ヒートウェーヴ!」
「なっ!?」
「ごほごぼっ……ぷはっ! ユリア、てめぇっ!」
「池が凍ったら溶かせばいだけの話じゃなぁい☆」
「ロウクス君っ!!!
また町中で攻撃魔導使ったわね!?
あれほど念を押しておいたのに……」
「ま、待てエリーゼ、それを言ったらユリアだって……」
「それは子供のいいわけですっ!」
「……アシスト、覚悟はできているな?。」
「げ、アークまでっ!!!」
「ウィルバーちゃんっ、よくあたしを怖い目に遭わせたわねっ!?」
「ち、ちょっと待てお前らっ!3対1は卑怯だぞっ!」
「自業自得ですっ! 蹴りぃぃぃぃっ!!!」
「アシスト、覚悟っ! はっ!」
「シェイル・ウェー・セスティリアス
まばゆき光よ砕け散れ!
シャイニング・イクスプロージョンっ!!!」
「ぐはっ…………ぱたり。」
「んもぅっ! よこしまなこと企むからこうなるんですっ!」
「……ところで私の有給休暇の書類は?」
「あれ?」
「いててて…………おや?ないな?……あれ?」
「……あのー、もしかして?」
「どこかで落としちまったようだな。ちっ。」
「……ということは……今通ってきた道のどこかにっ!?」
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