Forbidden Palace Library #09 君だけの騎士


王都シルバニア
城壁

冬に比べ太陽の日差しは強くなり、白銀の城壁はいっそうその輝きを増す。
そして反射された太陽光により、城壁の周囲はやや暖かみを増す。

そのせいもあるのだろう、所々でうつらうつらと船をこいでいる兵士の姿を見受けることができる。
時折かくんっと膝を曲げて目を覚まし、姿勢を整えるとまた浅い眠りの中へと落ちているようだ。



コペルニクス 「ふむ。綺麗に分解掃除したのであるから、やはりここは試し切りしてみたいな。」

ジュリアス 「コペルニクス君はちゃきーん石が欲しいんだね?」

「あ、ジュリアスさん。」

ジュリアス 「ユリウスだってば。」

「……ところで、ちゃきーん石ってなんです?」

ジュリアス 「切れ味を試すもののことだ。」

「……ひょっとして試金石のことですか?」

ジュリアス 「そう、それ。」

「……かなり違うと思うんですが。」

ジュリアス 「似てんじゃーん。」

「似てません。」

ジュリアス 「ところで秘書君、さっきまで何あわてていたんだ?」

「あ、そうだっ!書類を探さなきゃっ!!!」


すたすたすた


ジュリアス 「……秘書君、忙しい人なんだねぇ。」

コペルニクス 「ちゃきーん。」



▽ 中央公園へ行く
▽ 繁華街へ行く
▽ 住宅街へ行く
▽ パン屋ソフトブレッドへ行く

★★



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