Forbidden Palace Library #09 君だけの騎士


王都シルバニア
住宅街

南半球に存在するこの大陸では、暖かい風が北から吹き込んでくる。
春が過ぎ涼季を経たこの季節、シルバニアはほのかな暖かさに包まれる。
夏が訪れないこの地方で、今がもっとも暖かい季節なのである。

午前中が一番日差しが暖かく、過ごしやすい。
セーターを脱いで町を歩いている人々の姿も、ちらほらと見受けることができる。



ベル 「アシストっ!さっきはよくも人のこと魔導で吹っ飛ばしてくれたな!?」

アシスト 「げっ、グリフィスっ!
 やべっ。
 ……と、唐突だがここで問題だ。」

ベル 「……え?」

アシスト 「大陸語の標準アルファベットをAから順番に数えると、
 合計26個ある。
 では、Zから逆に数えると何個ある?」

ベル 「え、えっと、
 ち、ちょっと待てよ、Z、Y、X、
 1、2、3……」

アシスト 「よし、今の内だっ!」


たったったっ


ベル 「……C、B、A
 24、25、26。
 合計26!どうだ、正解だろう!?」


………………。


ベル 「はっ!?
 いないっ!?
 アシスト、どこいった!?」

「……とっくに逃げちゃいましたよ。」

ベル 「はぅぅぅぅっ。また騙されたぁぁぁっ。」

(……そんな問題に騙される方も騙される方なんじゃ。)



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▽ 城壁へ行く
▽ 繁華街へ行く
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