Forbidden Palace Library #09 君だけの騎士


王都シルバニア
繁華街

街の人々で埋め尽くされる繁華街。
露天に並んだ出店には色とりどりの食べ物や食材が並び、あるいは様々な地方の特産品が並べられている。
人にとっても馬車にとっても移動しやすいこの季節、シルバニアでもっとも多くの産物が集まる時期でもある。

木陰にイーゼルを立て、なにやら考え事をしている画家がいる。
どうやら王城を描こうとしているようだ。



(あれ?
 あの人、もしかして……。)
「あのー、道の真ん中で何やっているんですか?」

エディソン 「……んあ?ワシか?
 見ての通り、絵を描いているんじゃよ。
 ぺたぺたぺた。」

「街の、景色ですね。」

エディソン 「んああ。
 ワシゃ、町並みが好きでのぉ。
 こうして絵を描いて売っているんじゃよ。」

「……もしかして、画家のエディソンさん?」

エディソン 「おうおうおう。
 よく知ってるのぉ、ワシの名前を。
 はて、また指名手配でもされておったかのぉ?」

「いえ、風景画しか描かないことで有名……って、
 『また』指名手配ってなんですか!?
 『また』って!?」

エディソン 「……若いもんが気にしちゃいかんよ。ぺたぺたぺた。」

(……思いっきり気になるんですけど。)



▽ 中央公園へ行く
▽ 城壁へ行く
▽ 住宅街へ行く
▽ パン屋ソフトブレッドへ行く



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