「……まだいたんですか、レナード将軍。」
「細かいことは気にするな。まぁお茶でも飲んでいきたまえ、秘書。」
「ってここ別にレナード将軍の家じゃないと思うんですが。」
(そう、いつかここが私たちの家になるのねっ。
朝起きてキスして、ご飯食べる前にキスして、行ってらっしゃいのキスして、
お帰りなさいのキスして、お風呂はいる前のキスして、
「そうか、そんなに私のお茶が飲めないと言うのか。」
「いえ、それにお茶を入れるのはいつもアリスさんだと思うんですが……。」
(……夕ご飯前のキスして、それから、それから。
だめよ、あなた。子供達が起きちゃう……あっ。
……お願い、灯りを消して……)
「……アリスさん、よければ秘書の分も紅茶をいれてやってくれないか?」
「あ、は、はいっ。」
(ふぅ、あぶないあぶない。
また妄想癖がバレるところだったわっ。)
「あ、あのー、私は別に…………。
ってレナード将軍、何か意図的に私の有給休暇
奪還妨害をしてません?」
「……私がそんなことをすると思うか?」
「はい。」
「………………。」
「………………。」
★★