「苦労しているようだな、秘書。」
「……誰のせいだと思ってます?」
「自業自得か?責任転嫁はよくないぞ。」
「…………しくしくしく。
聞いた私が馬鹿でした。
ところでレナード将軍はどちらへ?」
「……ただの散歩だ。」
「住宅街のパン屋さんまで散歩ですか?」
「……秘書、よけいな詮索はしない方が身のためだ。
それよりこんなところで油を売っていていいのか?
その間にも他の誰かが有給の書類を手にするかもしれないんだぞ?」
「ああ、しまった!早く探さなきゃっ。」
(って、あれ?
なにか話を違う方向に反らされたような……?)
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