「くっくっく。
ユリアはさっきの魔導攻撃でもうしばらくは動けまい。
いまのうちにこの有給休暇の書類を王城に提出すれば……。」
「……そういうことか。
アシスト。
そこを動くな。」
「げっ、アーク!」
「一度ならずとも、二度もジュリアさんを泣かせるとは。」
「い、いや、まて、話せばわかる。」
「……我が槍の威力、とくと味わうがいい。」
「三十八計逃げるにしかずっ!
イ・セイラ・シェレネ 風の翼、空の羽根、いざ我らにつき従え。
エアーフライト!」
「待て、アシストっ!!!」
(あああ、なんだかどんどん状況が悪化しているような気がっ。)
■