「レナード将軍、いま紅茶をおいれしますね。」
「そ、そうか?じゃあお言葉に甘えるとしよう……」
(えっと、紅茶の缶は、と……。
確かこの辺に……あら?
もうちょっと上の棚だったかしら?)
「あ、きゃっ!」
「危ないっ!!!」
「……………あ。」
「怪我はないか?」
「は、はいっ。」
(私、レナード将軍に抱きかかえられている……。
そんな……恥ずかしい。好きな人の腕の中にいるなんてっ。)
「……アリスさん?」
(そのまま唇が近づいた来たらどうしましょう……んっ。
あ、だめよ、それ以上は。
まだ昼間なのにこんなところで……あっ)
「あ、い、いらっしゃいませ。」
「……レナード将軍。
昼間っからお店の中でアリスさん抱きかかえて、
なにやっているんです?」
「いや、それはその…………。
……あ、アリスさん。
紅茶の缶は見つかったかね?」
「は、はい、今すぐお入れしますわっ。」
「この人達って一体…………はぁ。」
★★