「……ユリア師団長。」
「ん?なぁに、秘書ちゃん?」
「シルバニアが独立するきっかけになった
当時のブランドブレイ国王の死去って、
そんなに未曾有の事態だったんですか?」
「表向きは心臓発作による急死ということになってるけど。
……ここだけの話ね、
どうやら本当は暗殺だったらしいの。」
「え、暗殺っ!?」
「しっ!声がでかいわよ、秘書ちゃん。」
「あ、は、はい。ごめんなさい。」
「……きちんとした証拠があるわけじゃないんだけど、
二次遷都計画委員会の遺したメモの中に、
そんな事を仄めかす一節がでてくるのよ。」
「でも暗殺なんて……一体誰が?」
「わからない。
もう全ては歴史に埋もれちゃってるから。
ただ、メモには『右腕を大怪我した』男が目撃されたと。」
「右腕を大怪我、ですか。」
「ただ一言、それだけ。
口伝を信じれば、薄紫色の影を目撃したという話もあるけれど……。
本当のところはどうなのかしらねー。」
(薄紫色の影……なんだか意味深だなぁ。)
▽ 中央公園へ行く
▽ 城壁へ行く
▽ 住宅街へ行く
▽ パン屋ソフトブレッドへ行く
★★