「くー……むにゃむにゃ、はなまるぅ。」
「ねぇ、お姉ちゃん、
女王陛下がカウンターに
はなまる描いてるよー。」
「はなまるぅ、ですわ。むにゃむにゃ。」
「あらあら。
デニス、何か紙か布のような描けるものを
探してきて、女王陛下に差し上げてちょうだい。」
「はーい。」
「いらっしゃ……。」
「!」
「!」
「…………。」
「…………。」
「……ここに、住んでいたのか。
…………。
元気か、アリス嬢?」
「あ、はい。お陰様で。」
「そうか、それはよかった。」
「あれ、お姉ちゃん知り合い?」
「ええ。ちょっとね。」
「はなまるぅ。」
「!
レミィ陛下。
何故このような所に。」
「むにゃ……。
あら、コペルニクスさん。
いい布お持ちですわねぇ。」
「布?
ああ、俺様の華麗なる高枝切りバサミに結った国旗のことか。
なかなかよいだろう。ちゃきーん。」
「はなまるぅ。」
「お、これは。女王陛下直々のサインとはかたじけない。」
「あ!
コペルニクス副師団長!
それにレミィ陛下、何やってるんですか!」
「はなまるぅ、描いて差し上げますわぁ。」
「レミィ陛下が国旗にはなまる描いてどうするんですかー!」
「はなまるぅ、ですわぁ。」
「ちゃきーん。
これで女王陛下のお墨もついた。
あとはただ舞うのみ!」
「ああっ! ちょっと待ってくださいよー!!」
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