「あ、ちょうど良かった、グリフィスちゃん☆」
「おう、ユリアか。なんだ?」
「ねぇねぇ、今ちょっと暇だったりしない?
ものすごーく手伝って欲しい事があるんだけどー。
じ・つ・は、力仕事なのよっ。か弱い乙女には辛くて☆」
「力仕事?何するつもりなんだ?」
「ちょっと遅いけど、夏休みの自由工作?」
「……俺、それ一度も提出したことなかったな。」
「あー、グリフィスちゃん悪い子ねっ☆」
「…………。」
「あれ、どうしたの?
今日は全然ノってこないのね。
体調悪いの?風邪?怪我?それともお腹が頭痛?」
「いや、ちょっと考えてることがあってな。
……ん?
お腹が頭痛って何かおかしくないか?」
「気のせいよ☆
それよりどうしたの、本当に?
後で良ければ相談に乗るわよ?」
「おう。すまんな。」
「あんまり思い詰めないのよー?
何があったか知らないけど、
人生なんて楽しんだ方が絶対得なんだから☆」
「ああ、そうだな。ありがとよ。」
「うーん、グリフィスちゃんがダメだとすれば、
あとは力仕事できそうなの、誰がいるかしら。
アークは捕まりそうにないし……うーん。」
(……被害が拡大しなくてよかった。)
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