「世界には、何かが足りないと思わないか。」
「はい?なんです、唐突に。」
「この世界には、何かが欠けている。」
「だから何の話で?」
「ちゃきーん。」
「……いえ、あの、本気で分からないんですが。」
「華麗なる高枝切りバサミだ。」
「そこにあるじゃないですか。」
「俺様の一本だけしかないだろう。
もっと、例えば全軍が装備できるぐらい
あってもいいと思わないか。」
「……いえ、あの、本気で言ってます?」
「無論。ちゃきーん。」
(それこそ悪夢のような……。)
★★