「……今度は仰向けになってお絵かきですか?」
「うん。寝っ転がると気持ちいいよ。」
「だからって何も、地面に寝っ転がらなくても。」
「でもこうしていると、
建物の向こう側もなんとなく見える気がするんだ。
なんとかそれを描こうと思っているんだけど……。」
「建物の向こうって……壁しか見えませんよ?」
「うーん、そうかなぁ。
なんかこう、水を垂らした時の波紋のような
迷路模様が僕には見えるんだけどなぁ。」
「波紋?……見えないですよ。」
「ほら、あの辺りに……。」
「……あれ?アークライト師団長?」
「唐突に消えちゃった……何処行ったんだろう?」
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