「秘書さんっ!」
「あ、エリーゼ師団長、それにレナード師団長。」
「どう?いた?」
「さぁ、それが僕にもさっぱり」
「……アークの真似か?……似てないぞ。」
「しくしくしく」
「仕方あるまい。
他国の駐在大使を遭難させてしまったとあっては国家の一大事だ。
手分けして探すか。」
「そうね。」
「あれ?他の師団長達は?」
「まだ軍事予算請求の件でもめている。」
「……はぁ。」
「ではこうしよう。
秘書、おまえは中央公園と城壁を主に捜索。
エリーゼ、君は繁華街を捜索してくれ。」
「レナード師団長は?」
「住宅街だ。」
「……ひょっとしてまたアリスさん所に行く気ですか?」
「な、なんのことだね?」
(あとで確認に行った方がよさそうだなぁ……)
「とにかく、
アークライト師団長とグラン駐在大使を発見次第
王城3階の謁見室へ連れて行くわよ!」
「よし、捜索開始だ!」
「はいっ!」